約2か月ぶりに下記をチェックしてみました。
・三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
*注:リンク先はSBI証券です。
私は今年1月の資金流入急増というか暴騰を見て、大変驚きました。「なぜ今から長期で買うんだ。今じゃないだろう。」と。私の長期売買ルールに反していて、私からしたらありえないからです。とっくにリスク資産への長期投資から撤退しているというのは、何度も当ブログで申し上げております。
上記の投資信託への資金流入急増はおそらくトランプ大統領に過大な期待をしているのかもしれません。たしかにQEを継続していた9年前の2016年のアメリカなら、その期待は正解だったかもしれません。しかし今のアメリカは引き締め継続中ですし、現在のトランプ大統領のほぼビジネスマンとしての言動を観察する限り、その期待は外れるかもしれません。その他の政治的に右傾化している国々の動きにも注意が必要でしょう。
買うのは簡単ですが、よく熟考の上、ご決断されたほうがよろしいかと思います。自称プロの連中の話に惑わされないようにお気を付けください。証券会社や銀行の営業マンは自分たちや会社の懐を増やすためにみなさんに売りつけているだけでしょう。彼らもおそらくほとんど運用については素人でしょう。専門知識はあるでしょうが、運用スキルはほぼないでしょう。それは最近では、外国債券の運用失敗で1.9兆円の大損をした農林中金が証明してくれました。過去にはアメリカのSVB(シリコンバレーバンク)も債券の運用失敗で破綻してますし、もっと昔のLTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)の破綻なども悪例といえるでしょう。
今のおそらく長期的に割高であろう水準で多額の資金が流入しているということは、バブル崩壊が始まったら破滅的な結果をもたらすかもしれません。なぜなら大量のロスカットで壮絶な雪崩が起こるかもしれないからです。たとえば、ハンマーを想像してみてください。柄のほうを下にして立てようとしても、ほぼ確実にすぐに倒れるかと思います。
大変恐縮ではございますが、これだけはご留意いただけるとありがたいです。それは、暴落の最初の引き金になるのは、リスクを軽視し買いまくった買い方たちのロスカットである可能性が高いということです。そこに新規の空売りも入り、さらに下落に拍車をかけるのかもしれません。ロスカットした買い方の一部は取り戻そうとして、不馴れな空売りをするはずです。最後の最後で、耐えきれなくなった買い方が一気にロスカットして、大量の空売りも拍車をかけ、悲惨な大暴落になっていくのかもしれません。つまり、【決済売り+新規売りの時間的増大が大暴落をもたらすだろう】ということです。ですから、売り方だけを悪者にするのはナンセンスと言わざるを得ません。売り方だけを悪者にするのは失敗した買い方の負け犬の遠吠えと言わざるを得ないでしょう。
今みなさんが乗っている豪華客船は順風満帆に思えるかもしれませんが、どこかに亀裂が入り始めているかもしれません。あるいはどこかで配線がショートしているかもしれません。警戒するに越したことはないと思いますが、いかがでしょうか。今後みなさまが無事であろうことを心より祈っております。
【当ブログ関連記事(もしお時間があればご覧ください。):相場観】


0 件のコメント:
コメントを投稿